いちごみるくちょこ
はあ・・・今日は疲れた・・・

ぜんぶ斎藤龍のせいだよ・・・

「永愛。」

「げ!斎藤龍!」

「げってなんだよ。待っててやったのに。」

待ってくれなくて良かったよ・・・
結局、斎藤龍と一緒にかえる運命なんだね。

神様の意地悪!

「じゃ、帰るぞ。」

わたしの手から荷物を奪って歩き出した斎藤龍。
これもいつものパターンだね。










斎藤龍はいつもと同じくわたしより前をさきさきと歩いている。

「ね、斎藤龍。今日帰りコンビニ寄るから先帰ってていいよ?」

「じゃ、俺も行く。」

「いいって!てか来るな。」

「暗いから危ない。」

「・・・」

このやさしさに弱いんだよ。
なんもいえなくなるし・・・

「着いた。」

ほんとだ。てか早!
まあいいや。



コンビニに入った。

「あった!これこれ♪」

まあ当たり前にチョコ!今日のご飯。

斎藤龍は、棒付きの飴を大量に買ってる。

そういえば学校で見かけるたびあの飴なめてるな・・・
よっぽど好きなんだね。




買い物も終わり帰り道。

「ん。やるよ。」

「え?」

斎藤龍の手にはあの棒付きの飴のいちごみるく味。

「いっいいよ!いい!」
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