いちごみるくちょこ
「斉藤龍のバカッ!
もう絶対あんなことしないで!」


心臓が壊れる。


「なんでだよ?
あぁ、顔真っ赤になるから?」

そうバカにしたように言う斉藤龍にすごい腹が立った。


「もう斉藤龍とぜーったい一言もしゃべらないから!」


そういってプイッと違う方向をむいた。


「んなにおこんなよ。」


そういってわたしの頭をくしゃくしゃするけど無視。


「飴やるから。」


子供じゃないんだからそんなんで誤魔化されないから!

ひたすら無視。


「なにしたら機嫌もどんだよ。」


少しイライラしたらしい斉藤龍は床に座り込んで軽くむくれてる。

ちょっとかわいい。


「じゃあ…ピアノ。」


「あぁ?」


「ピアノ…弾いて?」


そういうと斉藤龍は見事にイヤそうな顔。


やっぱり。
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