いちごみるくちょこ
斎藤龍の過去
「永愛!!」

「はい!!」

「聞いてるの!?」

「聞いてませんでした。」

「ったく!最近ボーっとしすぎ!!なんかあったの!?」

亜美ちゃんに怒られてしまった・・・
わたしは最近ボーっとしている。

自分でも自覚してるんだけどな。
なんかいろいろありすぎてるんだよ!!

しかもぜーんぶ斎藤龍がらみ!!
顔を机にふせてため息をついた

「はあ・・・」

「幸せにげるわよ。あ!そーだ元気が出るように彼氏呼んできてあげようか?」

からかうように亜美ちゃんが尋ねてくる。

「彼氏じゃないよう・・・」

「はいはい。分かったわかった。照れるな♪」

分かってないじゃん・・・

「誰か平凡な日常を返して・・・」

「平凡すぎたらつまらないわよ?」

「つまらない人生を送りたいよ。」

「勝手に送ってください。」

「それが無理なんだよ。」

ああ・・・亜美ちゃんもわたしのこと分かってくれないんだね・・・

かなしいってかむなしい…

「あっそーだ!亜美ちゃん!」

ガバッと体をおこして亜美ちゃんに話し掛けた。

「なに?」

「斎藤龍ってほんとに陸上部なの?」

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