いちごみるくちょこ
「わかる!
なんだか長いと温かそうだよね。」


「そうかしら?
わたし小さい頃から髪長いからわからないわ。」


そういって軽く髪をいじる亜美ちゃん。


「椎香、癖毛だから全然伸びた気がしないやー。」


「しぃちょんはそれがいいの!
巻いてるみたいで可愛いわよー?」

たしかに椎香ちゃんは可愛い!

なんだか打ち上げの日から椎香ちゃんはモテモテらしい…


「あんがとさん宮野ちゃんー♪」


「畑中さん?
廊下で誰か呼んでるわよ?」


お礼をいったあとすぐに声をかけられた椎香ちゃん。
誰?

「あ、黒田ちゃん。」

黒田さんだ…
打ち上げの日以来なにも話してない。
まぁ普段もぜんぜんはなさないんだけどね…
まだお酒の悲劇が忘れられないよ…。


「黒田ちゃんってやめてくれないかしら?」


「じゃあ黒ちゃんってよぼーか??」


「くっ黒ちゃんって…!
ちょっと畑中さん!」


「そんなツンケンしちゃだめだよーだ!
最近黒田ちゃんますますかわいくなったんだからぁ♪
んじゃいってくるー♪
ばいばい宮野ちゃんに山下ちゃんに黒田ちゃんー!」
< 266 / 326 >

この作品をシェア

pagetop