いちごみるくちょこ
「あ!
亜美ちゃん…じゃなくて『あゆ』だ!」

とそういって雑誌をめくる手を止めた。

「『クリスマス☆AYUの彼と行きたいスポットbest3!』だって。
亜美ちゃん大きく写ってるじゃん…」


「そうかしら?
そうそうこのページのbest1!
駅前の大きなクリスマスツリーの点灯の瞬間!
すごく綺麗らしいのよー!」


「ベタだな。」


「もう斉藤龍はしぃー!!
また亜美ちゃんとケンカになるんだから!」


そういって斉藤龍の肩をつついた。


「どう?
まだ時間あるしこれ見てから帰らない?」


「俺賛成!」


「わたしも見に行きたい!
ね!斉藤龍も行こう!」


「……」

斉藤龍の嫌っそうでダルそうな顔。

斉藤龍が来なきゃ帰りわたしひとりで帰らなきゃいけないじゃん!!


「行こうよー…。
ね?ね?」
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