いちごみるくちょこ
みんな立ち上がってそれぞれお金を払い外へ。


「寒いー!」


「ほんと寒いわねー…
でもほんと人多い!
カップルばっかりだし…」


クリスマスの駅前はカップルばかり。


家族連れなんかいない。


きっと子供は家でサンタさんをまってるんだろーなぁ…


「お前そんなうっすいワンピース一枚ってよくやるな。」


そういってわたしの服をくいっと引っ張った。


「だってー…
斉藤龍はあったかそうなかっこだよね。」


ジーンズにジャンバー。
なかにはパーカーを着てるみたいでフードが出ている。


「お前もそれはあったかそうだな。」


そういってわたしのムートンブーツを指差した。


「あ!これね!
なかもフワフワなんだよ!
温かいの。」


「女ってあんなブーツばっか履いてると思ってた。」


そういって次は亜美ちゃんが履いてるブーツを指差す。


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