いちごみるくちょこ
細くて高いヒールに黒い革っぽい長いブーツ。
いわゆる美脚ブーツ。


「あんなヒールが高いブーツわたしには履けないよ。」


「ふーん。
俺の知ってる女のイメージってあんなんだった。」


イメージって…


「斉藤!
あんたわたしの悪口言ってたでしょ!」

そういって亜美ちゃんがズカズカ私たちの方に向かってきた。


「はぁ?
言ってねーよ被害妄想。」


「わたしのほう指さしてたじゃない!
被害妄想じゃないわよ!」


「腹黒女。
伊予が羽衣校生って聞いて色目使ってたくせに。」

斉藤龍ちゃんとみてたんだ…


「はぁぁ!?
思いっきり素なんだけど!」


いつものケンカが始まった。


そこで誰かがわたしの肩をちょんちょんとつついた。


「伊予君!」


「ね、永愛ちゃん。
柚学って楽しそうだね。」


そういって2人のケンカを楽しそうに見てる。


「勘違いしちゃだめだよ…
あんなことしてるのは亜美ちゃんと斉藤龍ぐらいだから…」

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