いちごみるくちょこ
「それだけだよ」

全部聞いてしまった。

そんなことも知らずわたしは陸上のこと口にしてたんだね。ごめんね斎藤龍・・・

「ってぃ・・・」

「ん?」

「サイテ―だよッッ!あの人達!!なんで斎藤龍は先輩達がやったっていわなかったの!?悔しくないの!?ッ」

「なんでお前が泣いてんだよ?」

「質問に答えてよッ!」

「証拠もなにもなかったからだよ。」

「そんなの・・・意味わかんない!」

「お前の方が良くわからねーよ!」

「じゃあなんで今でも先輩をさけてるのよ!斎藤龍らしくどうどうしてればいいじゃない!!」

「大事にしたくねーんだよ。めんどくせーし。」

「斎藤龍は悪くないんだよ?悪いのはあの人達。斎藤龍が文句言わないならわたしが言ってくる!!!」


「おい!!行くな!待てって!」

わたしは無視してかけだした。

悔しい!悔しい!なんで斎藤龍があんな思いしなきゃいけないの?

裏路地に斎藤龍の先輩達がいた。

「あの!」

「あ?え!龍の彼女じゃん。」

彼女じゃないし・・・

「斎藤龍に謝ってください。」

「はあ?」

「謝ってすむことじゃないけど謝って!」

「ふーん。知ってるんだ、足のこと。」

「謝って!」

「俺たちがやった証拠あるわけ?」

「あんた達以外だれがやるのよ!!」

「しらねーよ。それより俺たちとどっかいこっか?」

「何いってんのよ!謝ってよ!謝って!!!」

「なんで君がそんな必死になんの?」

わかんないよ!そんなの・・・

「じゃどっかいこっか♪」

うでをつかんできた。

「いやだって!はなして!!」

「あんまりうるさいとこの場で押し倒すぞ?」

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