いちごみるくちょこ
声をかけてくれたのは斉藤龍。


「お前ら邪魔。
ほら手。」


斉藤龍はわたしに邪魔っていった女の子を睨みつけながらいい、わたしに手をさし伸べた。


女の子達は軽く顔を赤くそめてどこかにいってしまった。


「おい、ボーっとしてねーで掴まれや。
もうすぐで始まるんだろ?」


「え、う…?」


まだ状況がつかめてないわたしにしびれをきらしたのか斉藤龍はわたしの手を掴んでぐいっと立たした。


「ッー…!」


「やっぱ痛いか?」


「う…ん。
やっぱわたし後ろの方で待ってるから斉藤龍みておいでよ。
こんな足じゃ見に行けないよ。」


「こんな人ごみで後ろで見えるわけねーだろ。
見たいんだろ?」


「そりゃ…見たいけど…」


「じゃ、乗れ。」


そういってわたしに背中を見せる斉藤龍。


いやな予感…
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