いちごみるくちょこ
なんで伊予くんわたしがどうかしちゃったこと分かったんだろう。


「伊予くん、なんでわたしがどうかしちゃったこと分かったの?」


「え、なに?
永愛どうかしたの?」

少しとまどった様子の亜美ちゃん。


「別に大したことじゃないよ?
永愛ちゃん、足すりむけてて血でてるからどこかでこけたのかなって。」


え、血?


…ほんとだ、血でてる。


「わ、永愛大丈夫??
歩けないほど痛かったの??」


「あー…
ちょっと石踏んじゃって転んじゃったの。
軽く挫いたみたいで…
すりむいてたのは伊予くんにいわれて気づいたの。」


「そうなの??
あとで手当てしよっか。
じゃあしょうがないわね…
斉藤に背おわれたままツリー見ないとね。」


心配してくれた亜美ちゃん。

やっぱり亜美ちゃん優しいな…。


「斉藤!
永愛に手、出さないでよね。」


「さあ??」


「はあ!?」


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