いちごみるくちょこ
斉藤龍…
亜美ちゃんをおこらさないでよ…。


「永愛ちゃん俺の背中おいでよ。」


「は???」


なぜか割り込んですごいことを言う伊予くんと半ギレな斉藤龍。


「龍の背中より居心地いいよー?」


「え、あー…えと、」


なぜかあいまいな返事のわたし。


「伊予ふざけんな。
やるぞ。」


何をですか。
なんて聞けない…


伊予くんはたぶん斉藤龍の反応を楽しんでる。


亜美ちゃんは呆気にとられぎみ。


まあわたしは斉藤龍におんぶされたままで…


なんだろこの空気…


『あーあー…

はい!みなさーん!ツリー点灯まであとジャスト1分!
願い事はお決まりでしょうかー!!』


ツリーの前にサンタさんの格好をしたお姉さんが現れ、マイクで大きな声でしゃべっている。


ていうか…願い事?

「亜美ちゃん、亜美ちゃん。
願い事って?」


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