いちごみるくちょこ
「べつになにも」


「え!
もったいない!」


「叶うはずないだろこんなの。」

とバカにしたように言う斎藤龍。


叶うかもしれないのに!


「そんなこといって実は龍こういう系信じてるくせに!」


ニヤニヤしながら言った伊予くん。


「は?信じてね『5!』


え!あと五秒!?


『4!3!』


えっとえっとえっと!

あーもうこれでいいや!


『2!1!』


一気に周りの明かりが消えた。


『0!』
そこでわたしは頭の中で願いを何度も唱えた。


パァ―――…


ツリーの明かりがついた。


大きなツリーだから周りがちゃんと照らされてる。



「き…れい。」


わあ――!

周りも一気に盛り上がる。


『メリーメリークリスマス!
皆さんの願いが叶いますように!』


叶いますように……
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