いちごみるくちょこ
キスされてない??

目を開けると斎藤龍が少し離れた場所でニヤニヤしながら見てる。

「涙ひっこんだだろ?」

確かに引っ込んだけど・・・むかつく!!

「なに?あのまましてほしかったの??」

「ちがう!!・・・ねえ・・・そういえば山口先生いつのまにどっかいったの?」

「あ~なんかお前が抱きついてに来たとき『僕はお邪魔かな?』とかいってどっかいってたぞ。」

え!?今思えばものすごく恥ずかしいじゃん!!

「お前さ。」

そういってわたしの肩あたりを斎藤龍がギュッとつかんだ。

「痛っ!」

「やっぱり…お前肩ひねってるんじゃねーの?見てもらいにいけよ。」

そういえばズキズキする。

「うん。分かった。先帰っててくれていいから!」

そういって先生をさがしにいった。


誰に見てもらったらいいだろ・・・

やっぱり山口先生?

「永愛ちゃん!?なんでこんな時間に病院にいるの!?」

そこには二葉さんと安西先生がいた。

「おいおい。こんな時間に1人できたのか?あぶないだろ!」

「2人ともこんな時間って。まだ夕方じゃないんですか?」

「いやいや。もう夜の9時だぞ?」

うそ!時間たつの早すぎだよ・・・

「二葉・・・じゃなくて安西さん。永愛ちゃんきてからもう2週間もたったか?」

「経ってませんよ先生。永愛ちゃんどうしたの?」

「斎藤龍の付き添いできたんだけどね?わたしも、うでひねってて・・・見てもらおうと思ってうろうろしてたの。」

「龍くんっていうの?もしかしてこの前一緒に話してた彼氏!?」

「彼氏じゃないよ・・・とにかく、わたし見てくれる先生探してて急いでるからまた定期検診のときに話すよ・・・」

「永愛ちゃん。一応俺は内科だけどひねったぐらいなら見てやれるぞ?」

「ほんと?よかった。探す手間はぶけたぁ!」





< 37 / 326 >

この作品をシェア

pagetop