いちごみるくちょこ
~龍目線~
放課後。

今日は陸上の大会を見に行くはずだった。

けど今日は雨で延期。
だからいつもどうり永愛のクラスに永愛をむかえにいっている。


永愛のクラスにつくともうクラスの中には少ししか人がいなかった。

「斎藤くん?」

呼ばれたほうをみると、永愛の友達の宮野がいた。

「永愛は?」

「今日休みよ?」

休み?

「病気?」

「へ!?」

「は?」

なんか驚かれたし・・・

「今日は永愛の親の命日よ?永愛から聞いてないの!?」

「・・・」

あいつ親亡くなったんだったな・・・
次の瞬間宮野の態度がかわった。

「斎藤さぁ・・・」

『くん』なくなってるし後ろのオーラが黒い・・・

「永愛と付き合ってないでしょ。」

「付き合ってるから。」

まあ一応な。

「どーせ強引に付き合わせたんでしょ!アンタには裏があるってずっと思ってたの!永愛は、はっきり言えない子だから流されてるだけ。調子のるな!斎藤!

だいたい付き合ってるなら永愛の親の命日ぐらい知ってて当然なのよ!」

裏があるって・・・しかもなんかあたってるし。

「・・・やっと永愛に彼氏ができたと思ったのに…」

「?どういう事なんだよ。」

「斎藤さぁ・・・永愛のこと好き?遊びならもうやめときなよ。つかやめろ。」

「遊びじゃねーよ!つか睨むな!」

「斎藤にはさ、永愛を支える覚悟がある?かわいいから、性格がいいから、そんな理由で付き合ってるんじゃないの!?」

「・・・支えてやりたいから付き合ってんだよ。」

「・・・」

「・・・」

無言が続いた。

「いいわ。おしえてあげる。永愛の過去。」
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