いちごみるくちょこ
今は体育の時間。

当たり前に見学中。
退屈だぁーーー!


「あの…永愛ちゃん?」


「はい?」

声をかけてきたのはクラスの女の子だった。

「あのね?今体育でチームに別れてバトンつなぐリレーやってるんだけどうちのチーム1人足りないの。永愛ちゃん入ってくれないかな…?」


「え?えっと…」

さすがにリレーは…体に負担かかるよね?


「距離は本当に短いの!体が弱いのは知ってるんだけど…お願い!」


わたしそのお願いの目に弱いんだよぅ…

「分かった…引き受けます!」


「ありがとう!ごめんね?」


ふぅ…まぁ大丈夫だよね?最近ちょっと走ったりしちゃったけど大丈夫だったもん!

わたしはみんながいる所に駆け寄った。


「永愛!なんでいるの??影で休んどかないと!」


「あ!亜美ちゃん…ちょっと参加することになって…」


「え!?ダメよ!!走るんだよ!?」


「でももう引き受けちゃったんだ…あ!並ばないと!!大丈夫だからね!亜美ちゃん」


「ちょっと永愛!!永愛ー!」


わたしだって人間だもん。病気だからってみんなみたいに走ってもちょっとやそっとで死なないもん!大丈夫だよね?


後ろからバトンをもった女の子が走ってくる。

つぎだ…
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