味わいたい指 《密フェチ》
味わいたい指
――私は、繊細な指に弱い。
男の人なのに、細くスッとした、折れてしまいそうな指に。
――取材中だというのに、今まさに私の目の前に座り、穏やかに話してくれる彼の指を盗み見ては、頬が少し熱くなる。
(彼の指を味わってみたい)
思わず指を見つめる私に、彼が笑顔で首をかしげるから、あわてて平静を装い取材を続ける。
ここは画家の彼のアトリエ。撮影を終えたカメラマンはすでに別の現場へ行き、彼の作品たちが見守る中、私たちは2人きり。
ふいに口に出た。
「――指、きれいですね」
男の人なのに、細くスッとした、折れてしまいそうな指に。
――取材中だというのに、今まさに私の目の前に座り、穏やかに話してくれる彼の指を盗み見ては、頬が少し熱くなる。
(彼の指を味わってみたい)
思わず指を見つめる私に、彼が笑顔で首をかしげるから、あわてて平静を装い取材を続ける。
ここは画家の彼のアトリエ。撮影を終えたカメラマンはすでに別の現場へ行き、彼の作品たちが見守る中、私たちは2人きり。
ふいに口に出た。
「――指、きれいですね」
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