味わいたい指 《密フェチ》



「あ、そう? 意識したことないな」





「私は意識してしまいました」





流されるならそれでもかまわないと思って、言ってみた。








すると一瞬、彼は少し困ったような少年のような顔をする。








(私より十歳も年上なのに…)







その表情が私の衝動を突き動かす。





(イタズラしたい…)





そして私は彼の腕を引き寄せ、左手の指にキスをした。




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