隣の席の転校生に私は恋をする。
アイツの秘密 *みおSIDE

    
私の名前は東条 みお。どこにでもいる普通の女の子!

最近うちのクラスに転校してきた男の子がいます。

「きゃー!早瀬くんかっこいい~!!」

「ねぇ、今日暇だったら遊ばない?」

「あぁっだめ!私が遊ぶんだから!」

名前は早瀬 美鶴。

とんでもない美貌に、優しくて気遣いがよくてそれでもって面倒見もいいときたら女子にモテないはずもない。

「ごめん、今日は勉強するって決めてたから。また今度ね」

完璧なスマイルで女子のハートを射抜く。

「それなら仕方ないね~・・・残念~」

「今度絶対遊ぼうね!」

「だから私が遊ぶんだってばぁ!」

早瀬くんに絡んでた女子たちはまた自分の席に戻った。

ほんとに・・・こんなマンガにでてくる見たいなイケメンが隣の席なだけでも夢みたいに思える。

もともと男に関心があるわけじゃない。

でも、ここまで完璧な男子は見たことがなかったんだ。

「はぁ・・・」

何一人で自問自答してるんだ、私・・・。

早瀬くんのこと考えたってどうせ話せるわけでもないし。

私みたいな可愛くもなんともない女子なんてソッチも眼中にないと思うし。

「東条さん・・・だっけ。大丈夫?ため息ついてるけど。」

いきなり隣から聞こえた声。

転校してきてから一度も話したことがなかったからあせる私。

ど、どうしたらいいの・・・?

えってかこれ・・・私絡まれてる?!

しかも早瀬くんから・・・?!

(どうしよう~~~!!)

「だ、大丈夫で・・・す・・・」

うわぁーー!!

私何してるの?!第一印象最悪!絶対暗い女だと思われてる!

あぁ・・・泣きたい・・・・。

「そっか。」

あれ・・・なんでずっと見てるの?

「な、なんですか。そんなガン見とかしないでください視線痛いです・・・」

「東条さん。」

「は、はい?!」

私の問いかけを無視して早瀬くんは私の姓を呼ぶ。

「今日放課後暇?」

・・・・?

い、今なんと?

私はその言葉を消化してしっかり理解するまでに数秒はかかった。

「え、はい。ひ、暇ですけどそれが?」

自分めちゃくちゃ固い!

うわぁー・・・変な人だよぉ・・・恥ずかしいし・・・・

「わーほんと?じゃぁ、図書室で一緒に勉強しない?東条さん文系得意でしょ?」

な、何故それを知っている・・!!

「俺理数系のほう得意だし、丁度いくない?」

そんなことを良いながら早瀬くんはどんどん図書室に向かう準備をしてる。

あ・・・返事・・・

どうせこの後予定無いし、いっか。

そのとき私はまだ予測もできなかった。

この勉強会をきっかけに、早瀬くんの本当の正体を知るハメになるなんて・・・!!
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