想いを伝えたい
病室のドアが開いた。

「おはようございます。今日の調子はどうですか?」
彼が私の恋い焦がれる人。
「はい。調子はいいです」
「調子は?ほかに何か問題でもある?」
そう言いながら私の手首に指先が触れた。
「脈拍は異常なし」
彼の触れた場所から何かに感染していったように体が熱くなる。
もっと…もっと触れて欲しい。
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