明日の空へ〜キセキの跡〜
「あ〜本当にいい天気だね」
「きれいな青空…」
空は本当にきれいだ。
私の体はこの空より汚い事が痛いほど実感させられる。
辛くなると生きている実感がわからなくなる。
剃刀で切った痕がたくさん身体にある。
キタナイ………
ケガラワシイ…………
そんな声が頭の中で
何度も何度も
鳴り響く。
「やめて…やめてよっ
つっ――――…」
「どうしたの!?
大丈夫!?千絋ちゃん?!」