晴の思い出


『お母さんの言いたいことはわかる。でも、

"まだ15歳"じゃない!"もう15歳"よ!

もうすぐ16歳になる。

お医者さんに言われたじゃない…、寿命はもって20歳って。

あと4年しかないの。

きっと早まることはあっても延びることはない!

それにその4年も、いつどんな障害が出てもおかしくないの!

それはお父さんたちが一番わかってるでしょ?

私は人生20年のつもりで生きていかなきゃなの!

………どうしてわかってくれないの?』



泣きながら部屋へ入った。

後悔したくないからお願いしたのに。


私に今の生活が送れるのはあとどれくらいなんだろう。






.
< 106 / 137 >

この作品をシェア

pagetop