晴の思い出


次のブースに移ったら私は目を疑った。

一部屋丸々私の写真だったから。



「希美!来てくれたんだね!」

『マイク!久しぶり。
…この部屋。』

「気に入ったかい?早速メイクをして来てくれ、紹介するよ、佐藤さんだ。」

私の話しなんて無視されてメイクさんと一緒に別室に入れられた。


「佐藤です。よろしくね?」

『よろしくお願いします。…あの、よく雑誌に載ってますよね?』

「うん。最近たまにね、今日はマイクのリクエスト通りで良い?」

『あ、はい。でもそんな人にメイクしてもらうなんてビックリです。』

「僕も。希美ちゃんのメイクするなんて緊張するな…
だってマイクのお気に入りの子のメイクだよ?
ある意味チャンスなんだ。
ヘアメイク界で有名になる。」


そう言ってメイクが始まった。





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