晴の思い出


「希美、この写真を世界に向けて発表したいんだ。」

撮影が終わって佐藤さんと記念撮影した後、急に言われた。

「『………。』」

私も佐藤さんも無言。

「簡単に言うと写真集にして発売したいってこと。」

「『………。』」

「どうした?」

「僕は嬉しいです!」

「じゃあ希美がOKなら決まりだね。」

『ちょっと本気?私ただの一般人だよ?』

「ギャラなら払うよ?何が問題なの?
お父さんたちにもちゃんと説明するし!

もうこんな時間だね、戻ろうか。」


またマイクに引っ張られながら歩いた。


変なこと言われるから頭がこんがらがったままだ…。





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