晴の思い出


「いくら自分がヤバいからってスタンガンはダメでしょ。

しかも1人は傘が足に刺さってる。」


突然後ろから声がした。


驚きを隠して振り返る。


そこには

"爽やか好青年"

を絵に描いた様な男が立っていた。



『そんな事言うなら助けてくれても良いんじゃない?』


嫌味を含んで言ってやった


「助けようと思ったよ?

でもその前に君が殴って、足に傘を突き立てて、スタンガンでとどめをさしてた。」



…全部見てたのか。


『なら、これが正当防衛だってわかるでしょ?

このままだと警察が来てややこしい事になる

あんたどうする?

逃げるなら今のうちだよ?』


「じゃあ…目撃者としてここに居る。

君に興味があるし。」



変な人。




それが彼の第一印象。





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