晴の思い出



コンビニから歩き出して30秒

気まずい。非常に気まずい。

なんでこんな事に…


「なんでこんな事にって思ってる?」


『えっ?あの…まぁ…。』


「俺もびっくりだよ。あんな気の強い子が警察の前じゃか弱い女の子。

女って怖いね。」


嫌味かよ。


『どこから見てたのか知らないけど、あの男達が悪いのよ。

あのまま車に乗せられてたら、私ヤラれるか殺されるわ。

正当防衛!』


「君の言い分はわかった。そんなに興奮しないて。」


『もうここでけっこうです!今日はありがとうございました。本当に助かりました。』


これ以上一緒にいたくない!

借りも作りたくない!

家までの道を走って帰った。



「…またね」


なんて爽やか好青年が呟いてるとは知らずに…。





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