晴の思い出

面倒な『普通』の日




あのコンビニチャラ男事件から3日たった

午後2時

私はまだ夢の中だった。


ケータイの着信で目を覚ました。


『(誰だよ。知らない番号だし。何?)
…はい。』


「もしもし?晴野希美さんのケータイですか?」


『はい。そうですけど、どちら様ですか?』


「私、警察署の者でして…」

あぁ、そういえばあの時連絡先を教えたんだった。

か弱い女の子を演じなきゃ。


『はい。どうしたんですか?』

「防犯カメラを確認した上で、もう一度あなたにお話をお聞きしたくて。
近いうち、お時間のある時に署の方に来て頂きたくてお電話しました。」

『わかりました。今日お伺いします。

夜でも大丈夫ですか?』


「はい。じゃあ今晩お待ちしています。」


『ではまた後で、失礼します。』



警察かぁ。

ダルいなぁ。

まぁなんとかなるだろう。



そんな事を考えながらまた眠りについた。






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