晴の思い出


警察署から出た私と爽やか好青年はお互い無言。


普通私達って別々に呼ばれるものなんじゃないの?

口裏合わせないように。

でも見せられた防犯カメラには私が男達を失神させた後に店の近くに現れたから問題ないのか。

なんて考えてた。


「また会えたね」


これは会えたと言うのだろうか?


『そうですね。それじゃあ失礼します。』


そう言い背を向け歩き出す。


「待って!」


『…何ですか?』


「ちょっとお茶でもしない?」


『はっ?』


なんなんだこの爽やか好青年は


「無理にとは言わないけど。」


…これは借りを返すチャンスかも☆


『良いですよ。でもこれで借りはなしですから。』


「借り?そんなのあった?」


………話しが通じてないのか?

まぁ良い。お茶の一杯くらい良いだろう。



今日は晴れてるけど近所だから歩いて来た。


爽やか好青年は自転車。


自転車を押しながら近くのスタバに行く事にした。



この前より気まずくない。





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