晴の思い出
家に着くと明かりが付いてる
まだ10時前
今日は早いんだ
『ただいま』
リビングに居るお母さんに声をかける
「お帰り」
『今日は早いんだね、仕事は?』
「うん。一段落したから。希美こそ早いのね、
…今日はどこか行ってたの?」
『……うん。警察。』
「警察!?どうして?何があったの?」
『落ち着いて、お母さん、
ちゃんと話すから』
心配かけちゃうから言いたくなかったけど
このまま隠してたら余計に心配かけちゃう。
『3日前?にコンビニ行ったら男達にからまれて、車に乗せられそうになって』
「それで?ケガはない?」
『私にはないよ。
でも1人の男の足に傘を刺して、他の男4人をスタンガンで失神させた。
それで警察が来て…。』
「そう。警察はなんて?」
『うん。正当防衛だって。』
「良かった。希美が無事で」
『心配かけてごめんなさい。お母さんのくれたスタンガンが役にたった!』
「お守りの一つだもんね。」
クスクス…
お母さんと二人で笑い合った
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