晴の思い出



「それからすぐに帰って来たの?」


『あとスタバに行った』


「いつもの所?」


『うん。あのスタバじゃないと行けないし。』


「1人で…?」


…バレてる?


『いや、コンビニで助けてくれた人と一緒に』


「…ふぅん。それだけ?」


『…………。』


「希美?お母さんにはなんでも話す約束よね?」


『…はい。』


「もし隠し事なんてしたら…

お小遣いなし!

カードの使用禁止!

スクーター禁止!

門限12時!…」


『わかった!全部話す!話すから!』


「よろしい。」


助かった…

そんなに禁止事項が増えたら何も出来ない。


『まず、どこから話せば良い?』


「は・じ・め・か・ら・♪」


お母さんよ…

楽しんでない?


「長くなりそうだからお茶でも入れるわね♪

ローズヒップにしようかなぁ♪」


なんて言いながら

鼻歌まじりでキッチンへと消えて行く。


絶対楽しんでる!!






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