晴の思い出




『ここ?ちょっと待って』


こっそり紫外線を測る。



大丈夫。

入れる。


「何してるの?」


『ううん。何でもない。

行こ?』


「おう!飲もう飲もう!」


『テンション高いね〜!』


店の中に入ると

音楽ガンガン

照明ギラギラ


頭が痛くなる。


「どう?気に入った?」


大声で話しかけられる


『まぁね!』


「楽しもうよ!」


『そうだね』


男達とテーブルを囲む。


酒を飲んでどんどん盛り上がる男達。


「何飲んでるの?」


『これ?カクテル』


嘘。オレンジジュース。


スクーターなのにお酒なんて飲むわけないじゃん。


「楽しい?」


『うん♪』


…この男近い!

妙にベタベタして来るし!


「ねぇ、このまま2人でフケない?」


『えっ?』


「良いじゃん♪」


……良くない!


『いや、まだここに居ようかなって。』


「ダメ?」


だから近いって!


「ちょっと!何してるのよ!」


知らない女がテーブルに怒鳴り込んで来た。







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