晴の思い出



病院から帰った日からは必死で勉強した。


頑張れば頑張るほど、マリアが良くなると信じて。



ネットで漢字のドリルを小学6年生まで買った。


全部ドリルが終わると今度は検定の問題集を勉強した。


漢字で埋めつくされたノートが何十冊もたまっていった。



マリアに日本語には綺麗な言葉がたくさんあることを教えたくて、


日本語で手紙も書いた。でもマリアは話せるけど読めないからちゃんと訳を英語で書いておいた。



次に会った時に渡す予定。


勘違いしないでね、


私はマリアのためじゃなく、自分自身のために勉強してるの。




きっかけをくれたマリアには本当に感謝してる。


今度は私がマリアに何かしてあげたい。



ただそれだけ。






検定の申し込みもしたし、勉強はばっちり。


明日が病院なんて毎日があっという間


待っててねマリア。






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