晴の思い出


家に帰ってパソコンを開く。


チャーリーとの約束を確認するために。

私の勘違いかもしれない。


メールが届いていた。

チャーリーからだ!

急いで確認する。


【希美へ

君、今日は全身変なスーツを着てた?】


防護服の事だ。


『着てたよ?

私ずっとあなたの事待ってたの。

来てたならどうして声かけてくれなかったの?

今日デートの約束してたでしょ?』


【あんな格好して来るとは思えなくて、

きっと僕たち合わないと思う。

さようなら。】



ただ一方的に告げられた別れだった。



彼ならわかってくれると思ってたのに。




それ以来、私は外へ出なくなった。







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