晴の思い出
2人と約束してからは私のする事は決まっていた
まずマリアが行きたがっていた美容室に行こう。
アメリカと日本では手話が違うから勉強しよう。
日本語は日常会話以外は7歳で止まってるから、動画サイトで日本のドラマを片っ端から見よう。
早速、美容室に電話をかけた。
人気の美容室だから予約が難しいと思ってだけど、夜ならいくら遅くなっても良いと伝えると、一週間後に予約が取れた。
マリアが「髪型もオシャレのひとつ、お気に入りの髪型なら毎日がHAPPYよ」と教えてくれたから楽しみだ。
一週間後、夜8時半、美容室のドアを開けた。
名前を伝えると席に案内された。
担当の美容師さんはイケメンで少し照れてしまった。
「初めまして。今日はよろしくね。」
『よろしくお願いします。』
「どんな感じにする?君、アジア人だよね?」
『…はい。日本人ですけど、何か?』
「いや、綺麗な黒髪だからきっとどんな髪型も似合うよ!」
『ありがとうございます!』
髪を誉められて嬉しかった。
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