晴の思い出


帰りの車の中でアレンジモデルに誘われた事を話した。



翌日の夕方、電話がかかって来た。


その時は手話のDVDを見ながら練習中で気づかなかった。


「ちょっと希美、クリスさんから電話よ。モデルの件じゃないかしら」


クリス?あぁ、この前の美容師さんか


『もしもし、』


「希美?僕だよクリス。撮影の事で話しが合って、今大丈夫?」


『大丈夫ですよ?』


「良かった。急だけど、今日の6時はどう?」


6時、今日の日の入りは7時過ぎ。

防護服を着ないと外に出れない。


『ごめんなさい、ちょっと早いです。』


「でも、日がくれちゃうよ?夕日をバックにしようと思ってたのに」


『本当にごめんなさい。事情があって、夜じゃないとダメなんです!』


「そっか、わかった。じゃあ8時は?」


『大丈夫です!』


「了解。店の前で待ってる。」


約束して電話を切った。


『お母さん!今日撮影だって!まぁ髪型がメインだけど。今日も美容室に送ってね!』


「今日?急な話しね。わかったわ。」


『ありがとう!』





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