晴の思い出


ケータイのアラームが9時半を告げる。


アイスティーを飲み干して雑誌をバックに入れてから、グラスの乗ったトレイを片付ける。


「ありがとうございました。」

『ごちそうさま。』

店員さんに挨拶してカフェを出る。


寄り道しないで帰ろう。


そんなことばかり考えてたから、男たちがこっちを見ているなんて気付きもしなかった。



自転車置き場で鍵を探していたら


「ねぇねぇ、今から時間ある?」

「一緒にカラオケ行かない?」


声をかけられて振り向いたらさっきカフェに居た男4人がニヤニヤしながら立っていた。





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