晴の思い出


『いえ、暇じゃないんで。』

「いいじゃんちょっとくらい」

『本当に、もう帰るんで』

「じゃあ送って行くよ。」

『自転車なので大丈夫ですから』

「そんな硬いこと言わないで♪」


男たちに囲まれてしまった。

でもここでうろたえたらコイツらの思うつぼ。

けどどうしたら…。


「ごめん!待ったよね?」


急に声がして全員一斉に振り返る。

そこには制服を着た高校生が立っていた。

ここには私たちだけ。






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