晴の思い出

翌朝、ご飯を食べにリビングに行くとお父さんが笑いながら


「希美、昨日ナンパされたんだって？」

『…お母さん？なんで話したの？』

「違うのよ！そんな意味じゃなくて…」

「お母さんを責めるな。ナンパされるなんてやるなぁ♪」

『…………。』

朝一で不機嫌。

「怒るなって！本題はここから。

希美、護身術のつもりで空手でも習わないか？」

『…急に何？』

「もしもの為だ。昨日は助けてもらったらしいけど、誰も助けてくれなかったらどうする？」

『スタンガン』

「即答だな…。でも日本に来てからあまり体を動かしてないだろ？運動不足なんじゃないか？」

確かに。

『わかった。でも夜しかダメだけど？』

「そう言うと思って、この空手教室は金曜の夜８時からで、先生以外は全員女性！送り迎えはしてやるぞ？」

『行く。』





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