地味なあの子は鬼狩り少女SS
二人ともバランスを崩し、ベッドの上にそろって倒れ込む。
押し倒された状態の私の上には、
「……じゃあ今日は一日、瑠美が俺の専属メイドって事で」
ニッ、と妖艶に笑う愁。
私の顔からサァ…ッと血の気が引いていく。
――そ、そうだった。
最近は優しくて忘れてたけど、愁は……ドSだった!!
今頃になって気付くけど、
「……大人しくしてろよ?」
もう遅い。
「そ、それって、」
「ハイ、今から声出すの禁止ー」
「いやっだから、」
反論しようと口を開けば、
「ご主人様の言う事聞けない悪い子には……
お仕置きだね」
妖しく囁いて、私の反応を楽しんでくる。
………その後どうなったのかは、秘密の方向で。