地味なあの子は鬼狩り少女SS



9月の明るい日差しの中。

腰まで伸びた、柔らかな栗色の髪を風になびかせて

綺麗に整った眉を八の字に垂らしながら


「よぃしょっ……!!」


大量の本を胸に抱えて歩く、一人の女が目に入った。

まるで妖精のような容姿をしている彼女だが、

その後ろには彼女の私物が点々と落ちていて……そのドジっぷりに思わず呆れてしまう。



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