地味なあの子は鬼狩り少女SS



「……とぅっ」


ふらふら、と危なっかしい足取りで進むアイツ。


「………むー」


自分がたくさん物を落としていた事に気が付いて、半泣きになるアイツ。


「………ふぇー」


私物を拾おうとして、手に持った本をドサドサと落とすアイツ。


『……あぁ、くそっ!!』


……残念ながら俺は、こんな場面に遭遇しておいて無視出来るほど薄情じゃなかった。



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