俺の声はとどかない
。
出逢い
ドカッ バキッ ゴキッ
静かな夜の街に不釣り合いな
奇妙な音が響き渡る
そんな音の中心に俺は居た
相手は見るに堪えない
顔をして俺を見上げる
「なぁ、もう許してくれ
俺が悪かった
本当にすまない…」
ふっ 自分から喧嘩売っといて
このざまかよ
まぢ情けねーやつだな
「てめぇ、次はねーぞ
わかったら目の前から消えろ」
そう言い放つと
逃げるように去っていった