『愛してる』と伝えたい・・・(完)
「おんぶする?」


琉生の言葉に、

私は両手を振って拒否。

何とか歩けることを伝えた。


「そっか・・・じゃあ、

オレの腕、掴んで歩くといい。

その方が、楽でしょ?」



そう言って、自分の腕を差し出した。


・・・


少し、恥ずかしかったけど、

琉生の腕を掴んで、

私たちは、歩き出した。


・・・

琉生は、何で、ここまで

私に親切にしてくれるのかな。

・・・

私の耳が、聞こえないから、

普通と違うから、

気にかけてくれるのかな?

・・・

きっとそうかもしれない。
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