HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
「よ、……よろしく」

 そして俺からあからさまに視線を外してこそこそと隣の席へ移動してきた。



 ――何だかその態度、傷つくな。



 それって嫌がってるの? ……どこからどう見ても喜んでいるようには見えない。



 ――ふーん。そっちがそういうつもりなら、俺も手加減しないから。



 俺は隣の席に向かって心の中で宣言した。俺にだってプライドがある。

 次の席替えまでに俺にそんな態度取ったことを後悔させてみせる。

 こんな千載一遇のチャンスを俺が逃す訳ないってことを嫌というほど思い知ってもらうさ。

 明日からが楽しみだね、高橋さん!
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