HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
「そんなに近寄らなくても見えるでしょ」
「うん、気がついてた?」
「私に近寄っても何もいいことありませんよ。いい匂いがするわけでもないし」
舞は自嘲的な笑みを浮かべている。自分を過小評価しすぎだが、それも仕方ないか、と分厚いレンズの奥を覗き込んだ。
「わかってないね、高橋さんは」
――本当にわかってない。……何も、ね。
「でもそういうところが……」
――舞のいいところだよね。……今はこれ以上は言わないけど。
だっていきなりそんなこと言って、また避けられても嫌だからさ。まぁ、俺は結構気が長いほうだからのんびりやらせてもらうとするか。
というわけで、じっくりともう逃げ場のないところまで追い詰めたら、嫌と言うほどわかってもらうので、そのときを楽しみに待っててよね。舞ちゃん!
――……って、俺、やっぱりタチ悪い?
「うん、気がついてた?」
「私に近寄っても何もいいことありませんよ。いい匂いがするわけでもないし」
舞は自嘲的な笑みを浮かべている。自分を過小評価しすぎだが、それも仕方ないか、と分厚いレンズの奥を覗き込んだ。
「わかってないね、高橋さんは」
――本当にわかってない。……何も、ね。
「でもそういうところが……」
――舞のいいところだよね。……今はこれ以上は言わないけど。
だっていきなりそんなこと言って、また避けられても嫌だからさ。まぁ、俺は結構気が長いほうだからのんびりやらせてもらうとするか。
というわけで、じっくりともう逃げ場のないところまで追い詰めたら、嫌と言うほどわかってもらうので、そのときを楽しみに待っててよね。舞ちゃん!
――……って、俺、やっぱりタチ悪い?