HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
#16 藁にすがるくらいなら俺の胸においで(side暖人)
土曜の朝、俺は目覚まし時計ではなく騒音に起こされた。
隣の部屋から突然、人気アーティストの楽曲が大音量で流れてくる。いくら朝に弱い俺でもこの爆音の中で寝ていられるわけがない。俺は飛び起きて、隣の部屋のドアをノックもせずいきなり乱暴に開けた。
「うるせーぞ!」
部屋の主であり俺の弟の寛人は机の前に座ってノートパソコンに向かっていた。チラッと振り返って俺の顔を見ると、またノートパソコンに目を戻す。
「兄貴、今日も学校だろ? 起こしてやったんだから感謝しろよ」
「はぁ!? こっちは聴きたくもない音楽を聞かされて迷惑なんだよ! つか、朝からゲームすんな!」
パソコンの画面を覗き見るとオンラインゲームをやっているようだ。昔から寛人はゲーム好きで、今は無料でできるネットゲームにはまっているらしい。
そういえばヤツの学校は土曜は休みなのだ。普段はS市まで電車で通学しているので寛人は早朝に出かけてしまう。ヤツが家を出るとき、俺はまだ夢の中ということだ。
ふと壁の時計を見て、俺は一瞬目を疑った。
「え!? その時計進んでる?」
「5分遅れてる」
「マジかよ!」
俺は慌てて寛人の部屋を出て、朝食もそこそこに準備をし自転車に飛び乗った。
隣の部屋から突然、人気アーティストの楽曲が大音量で流れてくる。いくら朝に弱い俺でもこの爆音の中で寝ていられるわけがない。俺は飛び起きて、隣の部屋のドアをノックもせずいきなり乱暴に開けた。
「うるせーぞ!」
部屋の主であり俺の弟の寛人は机の前に座ってノートパソコンに向かっていた。チラッと振り返って俺の顔を見ると、またノートパソコンに目を戻す。
「兄貴、今日も学校だろ? 起こしてやったんだから感謝しろよ」
「はぁ!? こっちは聴きたくもない音楽を聞かされて迷惑なんだよ! つか、朝からゲームすんな!」
パソコンの画面を覗き見るとオンラインゲームをやっているようだ。昔から寛人はゲーム好きで、今は無料でできるネットゲームにはまっているらしい。
そういえばヤツの学校は土曜は休みなのだ。普段はS市まで電車で通学しているので寛人は早朝に出かけてしまう。ヤツが家を出るとき、俺はまだ夢の中ということだ。
ふと壁の時計を見て、俺は一瞬目を疑った。
「え!? その時計進んでる?」
「5分遅れてる」
「マジかよ!」
俺は慌てて寛人の部屋を出て、朝食もそこそこに準備をし自転車に飛び乗った。