HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
「あ、そうだ。昨日英理子がうちに来てて、土曜日の話をしたら今日から高橋さんと一緒に帰るって言い出してさ。たぶん放課後迎えに来ると思う」
昨夜のことを思い出して苦笑しながら舞を見ると、なぜか彼女は突然表情を硬くしていた。
「本当は英理子じゃなくて俺のほうがいいと思うんだけど、アイツ言い出したら絶対引き下がらないからさ」
訝しく思いながらも言葉を続けたが、舞は凍りついたように冷たい顔のままだ。どうも彼女の意識は別の次元にあるらしい。
「って、高橋さん、聞いてる?」
「は?」
「いきなり自分の世界に入ってるし……」
「ご、ごめん」
「とにかく今日だけでも英理子と一緒に帰ってやってほしいんだ」
「はぁ……」
心もとない返事に俺も釈然としない気分になったが、そこで昼休みは終わってしまった。
昨夜のことを思い出して苦笑しながら舞を見ると、なぜか彼女は突然表情を硬くしていた。
「本当は英理子じゃなくて俺のほうがいいと思うんだけど、アイツ言い出したら絶対引き下がらないからさ」
訝しく思いながらも言葉を続けたが、舞は凍りついたように冷たい顔のままだ。どうも彼女の意識は別の次元にあるらしい。
「って、高橋さん、聞いてる?」
「は?」
「いきなり自分の世界に入ってるし……」
「ご、ごめん」
「とにかく今日だけでも英理子と一緒に帰ってやってほしいんだ」
「はぁ……」
心もとない返事に俺も釈然としない気分になったが、そこで昼休みは終わってしまった。