HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
「ほらほら、乗り遅れるよ」
背中を押されて改札口を通る。
階段を降りる前に振り返ると、清水くんはさっきとは違う穏やかな笑みを浮かべていた。
私は何故か恥ずかしくなって急いで階段を駆け降りた。
……からかわれてるだけだよ。
自分に何度も言い聞かせる。
きっと私は今まで彼の周りにいなかったタイプの人間なんだ。だからからかって楽しんでいるだけ。
じゃなきゃ私のことなんか構うわけないもの。
私は不意に清水くんに抱きついてしまったときのことを思い出した。
ボンッ!!!!!
またどこかが爆発した。
たぶん耳まで真っ赤になっていると思う。
非常事態だったとはいえ、初めて男の子に抱きついてしまった。しかも自分から!!
……なんだろう。あの不思議な感覚。
背中を押されて改札口を通る。
階段を降りる前に振り返ると、清水くんはさっきとは違う穏やかな笑みを浮かべていた。
私は何故か恥ずかしくなって急いで階段を駆け降りた。
……からかわれてるだけだよ。
自分に何度も言い聞かせる。
きっと私は今まで彼の周りにいなかったタイプの人間なんだ。だからからかって楽しんでいるだけ。
じゃなきゃ私のことなんか構うわけないもの。
私は不意に清水くんに抱きついてしまったときのことを思い出した。
ボンッ!!!!!
またどこかが爆発した。
たぶん耳まで真っ赤になっていると思う。
非常事態だったとはいえ、初めて男の子に抱きついてしまった。しかも自分から!!
……なんだろう。あの不思議な感覚。