HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
「……別にいいんじゃない?」
私は最初から他人のことにはあまり興味がないのだ。清水くんが今まで何人の女子をとっかえひっかえしようが、私には何の関係もないこと。そもそもなぜ彼がそんなことを気にするのか、よくわからない。
「それはどういう意味?」
清水くんは私の答えが予想に反していたのか、小首を傾げて聞き返してきた。その動作にちょっとドキッとする。
「どうって……それは人それぞれだと思うから。私が好む好まないは関係ないことだと思っただけ」
私の答えを聞いて考え込むように清水くんは片肘で頬杖をついた。
「つまり、高橋さんは俺に興味がないということ?」
ん? どうしてそういう方向に持っていくんだろう……。
「きょ、興味って……」
ある、と言えばかなりの問題発言だと思うし、ない、と言えば機嫌悪くなりそうだし……。
「答えにくいでしょ?」
清水くんはにっこりと悪魔の微笑みを見せた。知っていてわざと答えにくい質問をしているのか! 見かけとは違って、きっとコイツの中には何か黒い生き物がいるに違いない。
「じゃあ、好きな人がもしそういうヤツだったら?」
「別に……」
「気にしないの?」
「まぁ……」
「浮気されるかもしれないよ?」
「それは、そういう人を好きになったんだったら仕方ないんじゃない?」
私は正直な気持ちを言った。だけど本当はそんな経験がないから、実際はわからない。本を読んで擬似恋愛のようなことは体験できるけど、それはやっぱり現実とは違うだろうと思う。
清水くんは私をじっと見ていた。恥ずかしくなって私は視線をそらした。
私は最初から他人のことにはあまり興味がないのだ。清水くんが今まで何人の女子をとっかえひっかえしようが、私には何の関係もないこと。そもそもなぜ彼がそんなことを気にするのか、よくわからない。
「それはどういう意味?」
清水くんは私の答えが予想に反していたのか、小首を傾げて聞き返してきた。その動作にちょっとドキッとする。
「どうって……それは人それぞれだと思うから。私が好む好まないは関係ないことだと思っただけ」
私の答えを聞いて考え込むように清水くんは片肘で頬杖をついた。
「つまり、高橋さんは俺に興味がないということ?」
ん? どうしてそういう方向に持っていくんだろう……。
「きょ、興味って……」
ある、と言えばかなりの問題発言だと思うし、ない、と言えば機嫌悪くなりそうだし……。
「答えにくいでしょ?」
清水くんはにっこりと悪魔の微笑みを見せた。知っていてわざと答えにくい質問をしているのか! 見かけとは違って、きっとコイツの中には何か黒い生き物がいるに違いない。
「じゃあ、好きな人がもしそういうヤツだったら?」
「別に……」
「気にしないの?」
「まぁ……」
「浮気されるかもしれないよ?」
「それは、そういう人を好きになったんだったら仕方ないんじゃない?」
私は正直な気持ちを言った。だけど本当はそんな経験がないから、実際はわからない。本を読んで擬似恋愛のようなことは体験できるけど、それはやっぱり現実とは違うだろうと思う。
清水くんは私をじっと見ていた。恥ずかしくなって私は視線をそらした。