HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
「何? 友達なのに言ってなかったの?」
英理子さんの彼氏の遠藤さんは不思議そうに私と英理子さんを見比べた。
「だって、舞ちゃんが勝手に勘違いしてるんだもの」
「勘違い?」
「私とはるくんが付き合ってると思ってたんでしょ?」
そう意地悪そうな笑みを浮かべて英理子さんは私を見た。遠藤さんは「なるほど」と納得したような顔でまた私を見る。
二人に見つめられて、私の顔は発火するのではないかと思うくらいかーっと熱くなった。
――って、勘違いしてたの知ってたのか!
英理子さんをちょっと冷たい目で睨む。
「ごめんね、舞ちゃん。騙すつもりじゃなかったのよ。でも哲史さんも紹介したかったからちょうどいいかなと思ったの」
「いえ、勝手に勘違いしていたのは私ですから……」
口調に刺があるな、と自分でも思った。英理子さんは少し悲しい顔で俯いてしまった。
「勘違いするのも無理ないさ。英理子の家の親戚ってすごく仲がいいんだ。昨日もはるくんの誕生日で皆んな集まっていたからね。俺もお邪魔したし」
遠藤さんはフォローするように優しくそう言った。とても感じのいい人だと思う。英理子さんも気を取り直したのか、遠藤さんを見上げて頷いた。
「そうなの。昨日ははるくんの家でお誕生日パーティーだったの。そこではるくんから舞ちゃんの災難の話を聞いて、哲史さんと駅で待ち合わせのときは舞ちゃんと一緒に帰ろうって思ったのよ、……ね?」
英理子さんの問いかけに遠藤さんも頷いた。二人の様子はとっても仲睦まじくて見ているほうが恥ずかしくなりそうだ。
英理子さんの彼氏の遠藤さんは不思議そうに私と英理子さんを見比べた。
「だって、舞ちゃんが勝手に勘違いしてるんだもの」
「勘違い?」
「私とはるくんが付き合ってると思ってたんでしょ?」
そう意地悪そうな笑みを浮かべて英理子さんは私を見た。遠藤さんは「なるほど」と納得したような顔でまた私を見る。
二人に見つめられて、私の顔は発火するのではないかと思うくらいかーっと熱くなった。
――って、勘違いしてたの知ってたのか!
英理子さんをちょっと冷たい目で睨む。
「ごめんね、舞ちゃん。騙すつもりじゃなかったのよ。でも哲史さんも紹介したかったからちょうどいいかなと思ったの」
「いえ、勝手に勘違いしていたのは私ですから……」
口調に刺があるな、と自分でも思った。英理子さんは少し悲しい顔で俯いてしまった。
「勘違いするのも無理ないさ。英理子の家の親戚ってすごく仲がいいんだ。昨日もはるくんの誕生日で皆んな集まっていたからね。俺もお邪魔したし」
遠藤さんはフォローするように優しくそう言った。とても感じのいい人だと思う。英理子さんも気を取り直したのか、遠藤さんを見上げて頷いた。
「そうなの。昨日ははるくんの家でお誕生日パーティーだったの。そこではるくんから舞ちゃんの災難の話を聞いて、哲史さんと駅で待ち合わせのときは舞ちゃんと一緒に帰ろうって思ったのよ、……ね?」
英理子さんの問いかけに遠藤さんも頷いた。二人の様子はとっても仲睦まじくて見ているほうが恥ずかしくなりそうだ。