HAPPY CLOVER 1-好きになる理由-
「こんなものがあるからいけないんだわ!」
私は自分のてのひらを見つめていた。何かが乗っている。なんだろう、これ?
「こんなもの、捨ててしまえ!!」
私は自分の意志とは無関係にてのひらに乗っているものを窓から捨てようとする。
「舞ちゃん、そんなことしたって無駄よ。イヒヒ」
「うぎゃぁ!」
私は自分の叫び声で目が覚めた。文字通り「飛び起きた」のだ。
「おはよう、舞ちゃん」
ベッドサイドには姉がニコニコして座っていた。夢の最後に「イヒヒ」と笑ったのはやっぱりお姉ちゃんだったのか……。
「お姉ちゃん、来てたんだ」
姉は軽く頷くと急に立ち上がり窓を開けた。もうお昼近いので太陽が空の高い位置で強い日差しを注いでいた。
私は背を向けている姉に思い切って質問を投げかけた。
「お姉ちゃんは隆史さんのどこか好きなの?」
姉は「うーん」と顎の下に人差し指をかざした。ちなみにしつこいようですが隆史さんは姉の旦那サマです。
「優しいところかな」
なるほど。確かにこの姉と生活できるのだから相当な忍耐力があるに違いない。
「あとね、かわいいって言ってくれるよ」
「…………」
それはどうもごちそうさま。
私は自分のてのひらを見つめていた。何かが乗っている。なんだろう、これ?
「こんなもの、捨ててしまえ!!」
私は自分の意志とは無関係にてのひらに乗っているものを窓から捨てようとする。
「舞ちゃん、そんなことしたって無駄よ。イヒヒ」
「うぎゃぁ!」
私は自分の叫び声で目が覚めた。文字通り「飛び起きた」のだ。
「おはよう、舞ちゃん」
ベッドサイドには姉がニコニコして座っていた。夢の最後に「イヒヒ」と笑ったのはやっぱりお姉ちゃんだったのか……。
「お姉ちゃん、来てたんだ」
姉は軽く頷くと急に立ち上がり窓を開けた。もうお昼近いので太陽が空の高い位置で強い日差しを注いでいた。
私は背を向けている姉に思い切って質問を投げかけた。
「お姉ちゃんは隆史さんのどこか好きなの?」
姉は「うーん」と顎の下に人差し指をかざした。ちなみにしつこいようですが隆史さんは姉の旦那サマです。
「優しいところかな」
なるほど。確かにこの姉と生活できるのだから相当な忍耐力があるに違いない。
「あとね、かわいいって言ってくれるよ」
「…………」
それはどうもごちそうさま。